身延山の赤沢林道の後、県道37号南アルプス公園線をさらに北上します
目的は十谷峠(じゅっこく)。五開茂倉林道(ごかいもぐら)を走りに行きます
事前の情報で冬季通行止めは周知の事。恐らく全舗装です
とりあえず行ける所まで上がってみようという安易な計画です
鬼門となるゲートですが、峠付近の存在は分かっていたので、まずはその詳細を調べにいきます
問題は下界のゲート類の有無です。情報が見当たらない
新倉集落のココから県道を逸れる
町道なんだ。すごく綺麗な状態でこの日も道路脇を整備していた
新倉集落に到着
斜面いっぱいにぎっしりと寄り添うように家が建っている
歩いて探索すると面白いかもしれないけど、今は先を急ごう
やっぱりあった。錠は固い。右側はダードレールが邪魔をしている
それにしても背が高いゲートだな。これだと潜れそうだ
集落付近に車を停めるのは憚れるので、ちょっと下った路肩に車を停めてチョイノリで再びやって来た
(^o^)
冬季閉鎖のせいか、道の状態は悪く落石だらけで4輪だと避けるのが大変そう
しかも積雪。轍があればなぞればいいけど、
轍が無くなったら途端に進まなくなる
幸い気温が高く、気分は前向きだ(^o^)
いい景色ですね~ 対岸の道はまだまだ続く~
雪山は綺麗だな(^^)
アカン、チョイノリには手に負えない積雪になってきた(+o+)
仕方がないのでここに放置して歩きで行こう
しかし、地図を確認すると峠まではまだ1km以上ある。登りだし30分じゃあ無理だろうな
とにかくジャケットを1枚脱いで出発
雪に足が取られて思うように進まない。しかも自分の非力な脚力では1歩1歩という訳にはいかず、半歩半歩。
法面が相当ヤラれているな。春の開通時期には修繕で通行止めになるのだろうか
いったいいつまで歩けばいいんだ
もう30分はとっくに過ぎたな。と、思っていたら
!!
あれは標識じゃないか!?
ようやくゲートに到着(^_^;)
疲れたけどもうすぐ17時。さっさと調べて降りなければ
なるほど、錠は固い
これは反対側から見た光景
道幅は十分に取ってあり、登山者はここに車を停めて山に入るのだろう
峠自体はもう少し先だけど雪がさらに深く時間もないのでここで撤収した
峠が終点か。そして赤線はこの先の東側の道。東の端が始点か?
という事は私が来た西側の道は? よく分からない(~_~)
雪道の歩きはかなり辛かったのですが、素晴らしい景観でした
冬でないとあの光景は見られません
峠の東側も恐らく全舗装でしょうけど、雪が解けたら完抜きに来ようと思います
雪が無ければあっけなく通れる峠でしょうね
※素晴らしい温泉宿での不本意な現地泊 (ここからは暗く長い話になります)
十谷峠の帰りにあちこち寄り道してしまい、すっかり辺りが暗くなってしまいました
時間を気にしていた事もあり油断しました
コーナーの途中、急にハンドルが軽くなったと思ったら車が直進。
気が付いたらガードレールに車が突き刺さっていました
エアバッグも作動したので結構な衝撃
あまりにも一瞬の事だったので何が起こったか分からず車外に出てみると、
左前にガードレールの先っぽが完全に食い込んでいました
とりあえずエンジンをかけてRレンジに入れてみるも、バックはせずタイヤが唸るだけ
諦めて再び車外へ。
凍結か?そう思い今来た道を歩いて戻るとコーナー出口の路面が黒光りしている
あれに乗ったんだ・・・見落とした
その後、警察やレッカーなど手配して車は何とか処理できた
ポロは自走が無理な状態でダメージは深刻
左前輪がぶらんぶらんだった
気分は重いですが、時刻は20時を回っているので自分の身の振り方も考えないといけません
早川町にはホテル類がほぼ無いことは知っていたので、街まで出ないとだめか。
でもすでに交通手段がないかもしれない
私に漂う暗い空気を察してくれたのか、レッカー業者の方が宿を紹介しようかと申し出てくれた
たまたま知人が宿の方らしく、週末で満室のところを直接電話で交渉してくださり
なんとか泊まる所は確保できた
運が良いのか悪いのか。
しかも宿まで私を送ってあげるとおっしゃる。なんて優しい人だろう
実はレッカー業者の方は地元の整備工場の経営者でもあった
工場でポロを降ろし、ご自分の車で私を乗せて宿まで10分ほど
着いてみるとなんと下部温泉でした!
ここは昨年9月に湯之奥林道を走った時に通過した温泉街ではないか
なんて巡り合わせなんだ。
ご紹介いただいた宿は想像を越えた老舗温泉旅館「大市館 裕貴屋」
普段では絶対に泊まらない(泊まれない)温泉宿。ゆったりとした時間を一人で過ごし、
何とも複雑な気持ちで良質な温泉を堪能した夜でした
整備工場のオーナー様、大市館の方、たいへんお世話になりました。ありがとうございました